1999JU3とイトカワ比較と1999JU3への期待


1999JU3(いちきゅうきゅうきゅうじぇいゆーさん)
一部では非公式に「JU3」から「淳さん」と呼ばれている

直径 約920m

イトカワ(S型小惑星)よりも原始的な天体であり、有機物や含水鉱物が存在することが期待されている。
また、1999JU3は炭素(Carbon)でできた小惑星で、水分や有機物が含まれていると言われています。

1999JU3はイトカワよりひと回りサイズが大きく、形状が球形に近いためYORP効果が働きにくい可能性がある。自転周期は小惑星の平均的な値に近い。はやぶさ2」による1999JU3の表面での近接観測が
成功すれば、含水シリケイトの有無,表面の不均質性、そして宇宙風化作用についても詳細な調査が可能となる。さらにサンプルリターンに成功すれば,C型小惑星に含まれている有機物や含水鉱物がどのようなものであるかを知ることができ太陽系の始源物質の手がかりが得られる可能性もある。C型である1999JU3の探査が実現すれば,始原的な天体に関して多くの新しい知見が得られることが期待され、現在までになされた小惑星に関する数多くの観測や実験、隕石の分析と組み合わせることによって太陽系の起源と進化に関しての理論構築へとつながる。これらは地球上での研究のみでは得られず小惑星の「その場観測」・サンプルリターンによって初めて可能となる。

イトカワ

平均半径が約160メートル、長径500メートル

イトカワの質量と体積から考えて、内部の約40パーセントが空隙であると考えられ、イトカワは瓦礫を寄せ集めたようなラブルパイル天体であると考えられた。またイトカワの分光観測と岩石試料から、イトカワは普通コンドライトの中のLL4、LL5、LL6というタイプの隕石と同様の物質で構成されていることが判明した。そしてイトカワ表面の物質は宇宙風化を起こしていることが明らかとなり、地球上に落下する隕石の約8割を占める普通コンドライトの多くが、S型小惑星を起源とすることが明らかとなった。

また直径20キロメートル前後の母天体が大きな衝突によって破壊され、その瓦礫が再集積することによって現在のイトカワが形成されたと考えられること、重力が極めて弱いイトカワでは、表面の物質が惑星間空間に逃げ続けていると見られることなどが判明した。