サルにもわかる民法解説 民法第968条


民法第968条

さらに前回の続きです。

民法は一般的にお金持ちの市民のためのルールと考えた方

は、前回述べましたとおりです。

しかし、普通に働いて、お給料をもらって生活を

しているわれわれ庶民に全く関係がないルールかというと

もちろんそんなことはありません。

このことは、特に、家族法の分野では顕著です。

例えば、民法の第968条では、遺言書作成のルールについて

非常に細かく書かれています。

(民法第968条「自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、

その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない」)

そして、「十五歳に達したものは、遺言をすることができる」ので、

どのような人であれ、十五歳以上の人で遺言書を作りたいと

思った場合には民法のルールを利用することになります。

また、多くの方がご存知の「男は十八歳に、女は十六歳に

ならなければ、婚姻をすることができない」というルールも、

お金持ちのためだけのルールではないことは明らかです。

このようにして、家族法の分野になると民法がグッと身近に感じやすくなります。

とはいえ、民法は一般的には総則→物権→債権(ここまでが財産法)

→親族相続(家族法)と学ぶのが通常ですので、

はじめに民法を学ばれるときは、(多くの方にとっては)

やや縁遠い世界の話と思って、割り切って学ばれることが

理解を早めるコツと言えます。

ここまでの3記事で私が言いたいことをまとめますと、

民法は市民のルールではあるものの、すべてが生活に身近な

ルールとは言い切れないこと、

むしろ民法の4分の3を占める財産法は、

生活とは縁遠いルールと思って学ばれた方が

理解が早くなると言えるということです。