あなたは大丈夫?ペット用殺虫剤でペットや家族を駆除してませんか?


ペット用殺虫剤

ペット用殺虫剤とは何?

犬、猫などのペットに用いられるクスリの半分近くは、病原微生物および

寄生虫を駆除するための薬物(抗生物質など)ですが、

近年は治療を目的としない消毒薬や殺虫剤の使用量も増えてきています。

これは飼い主の清潔好きと虫嫌いを反映したものでしょう。

ところで、このペット用殺虫剤とは何かというと、

意外と知られていませんが農薬を転用したものです。

農薬は成分によって次のように大別されます。

有機塩素系 

戦後、大量に使われたDDT、BHCなどは、環境への残留性が高く、

人体に蓄積して慢性毒性を示すことから一九七〇年代に

使用禁止となりました。しかし、殺ダニ剤などにはDDT類縁物質の

ケルゼンやクロルペンジレートが使われており、これらは

発ガン性があると指摘されています。

和純物としてDDTを含むものもあります。

猛毒のダイオキシンも有機塩素系化合物です。

有機リン系 

園芸で使われる殺虫剤のほとんどは有機リン系で、

神経毒として作用し、サリン、ソマンなどの毒ガスと

似たような中毒症状を起こします。

カーバメート系 

農業用の殺虫剤は主にカーバメート系です。

毒性が強いために使用禁止となったクロルデン(有機塩素系)

にかわって、シロアリ駆除剤や木材防腐剤としても使われています。

天然系

ピレスロイド系、二コチノイド系、ロテノイド系があります。

かつて蚊取り線香に用いられた除虫菊は、天然ピレスロイドです。

しかし、現在はより効き目の強い合成ピレスロイドが使われています。

合成ピレスロイドには、有機リン系殺虫剤より毒性が強いものがあり、

中毒による死亡事故も起きています。

ノミ取り首輪には十分な注意を!

ペット用ノミ取り粉や殺虫スプレーの多くは、合成ピレスロイド(アレスリンなど)

を主成分としていますが、一部には有機リン系殺虫剤も使われています。

駆虫薬と違って、ひんぱんに使用されることが多いので、

ペットだけでなく飼い主が吸い込んでアレルギーや慢性中毒を起こすおそれもあります。

ペッ手の首に取り付ける方式のノミ取り首輪は、安全な植物精油を利用したものもあります。

しかし、より劇的なノミ取り効果をねらって、有機リン系のジクロルボス (DDyP)、

テトラクロルビンフォス(CVMP)、合成ピレスロイド系のベルメトリンなど、

毒性の強い動物用医薬品を使っているものもあります。

これらは、いずれも発ガン性があることが報告されています。

ジクロルボスは、フェニトロチオン (MEP)、マラソンとともに、

最も中毒死の多い有機リン系殺虫剤です。

これらは揮発性が高いので家の中で飼っているペットに取り付けると、高濃度のジクロルボスが

室内に充満する危険性があるのです。とくに複数のペットを室内で飼っている場合は要注意です。

消費者は野菜の残留農薬に神経質なわりには、ペットの農薬汚染をあまり気にかけていない

ようですが、実際には農業用よりもずっと高濃度の農薬がペットに振り撒かれていることもあるのです。

くれぐれも使用の際はご注意を。